Chapter 5 色の見えを左右する1
目の役割
目に入った光の情報は、水晶体、瞳孔、視細胞の働きによってとらえられ、脳に送られる。
視細胞には錐体と杆体があり、これによって色や明るさが識別されている。
光から変換された電気信号は、外側膝状体を経由して大脳皮質の視覚野に伝えられ、脳で処理されることで、色として認識される。
私たちが形を認識するときは、図と地を区別している。
⇒注目する対象である「図(前景)」と、その背景である「地」を無意識に切り分けて認識しています。
水晶体...カメラレンズに相当。水晶体の厚みを変えることでピントを合わせる。
⇒遠い物を見るほど水晶体は薄くなる。
瞳孔と虹彩...カメラで言う絞り。目に入る光の量を調整する。
虹彩という不透明な膜が変化して、中心の瞳孔の面積(最小から最大で16倍で、直径2mm~8mm)を変えている。
視細胞...カメラではイメージセンサー(あるいはフィルム)に相当。光を電気信号に変換し、脳に伝える。明るいところで錐体が働き、色を識別。暗いところで杆体が働き、明暗を識別する。
視細胞外節は、色素上皮に接した一番上側にある。そこに光が当たると化学変化が起き、電気信号が作られる。これは光から一番遠いところにある。
⇒いちど化学反応を起こした視細胞は、また使える状態になるために色素上皮と接している必要があるから。
目の内側にある視神経線維は脳に情報を伝えるために目から出る必要がある。
その出口に当たるのが視神経乳頭で、この部分には視細胞がない。⇒盲点が生じる。
盲点...網膜上には、視細胞がないため光を認識しない部分がある。盲点に結ばれた像は見えないが、脳が補正して視覚が欠落したように見えない。
色を識別するには、働きが異なる錐体が必要。多くの人は3種類持っている(色覚異常の人は例外で少なかったり、感度が低かったりする。)
錐体はS,M,Lに分けられる
table:対応する光
S 短波長光(Short)
M 中波長光(Middle)
L 長波長光(Long)
https://gyazo.com/0a4db98acf5a2d47b7f536c08bd5195d
情報は眼から脳へ
視細胞のいくつかは、1つの水平細胞、神経節細胞につながっている。
神経節細胞は視交叉(しこうさ)を経由して外側膝状体(がいそくしつじょうたい)、さらに大脳皮質の視覚野に伝えられている。経路は、大細胞経路と小細胞経路に分けられ伝えられる。
視覚情報の脳への伝達経路は、大脳皮質へ向かう「大細胞経路(主として動きや明暗、空間的な変化を高速で伝える)」と「小細胞経路 (主として色や形などの詳細な情報を伝える)」 の2つのルートに分岐して並列処理されます。
色を見ること
一つの色が見ている世界全体を覆う(均一視野)と、その色が灰色になることが知られている。
形を認識する際に必要なのが図と地
視覚において、ある形が浮かび上がているように見える。浮かび上がっている物を図、その背景を地ととらえている。
そのため、ある色を目立たせるためには、図として認識されやすい色を使うべき。
⇒色の進出・後退効果と同じ。